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コモンデッキ博覧会
シャドウムーアブロック
白青ビートコントロール

デッキポジション
能動□■□□受動
攻撃□■□□妨害
単純□■□□連携

シャドウムーアブロック
白青ビートコントロール
メインデッキ
23 土地
13《平地/Plains(SHM)》
10《島/Island(SHM)》

22 クリーチャー
4《安寧砦の歩哨/Safehold Sentry(SHM)》
4《睡魔術師/Somnomancer(SHM)》
4《バリーノックの群勢/Ballynock Cohort(SHM)》
4《絹縛りのフェアリー/Silkbind Faerie(SHM)》
4《シスルダウンの二人組/Thistledown Duo(SHM)》
2《バリーノックのわな師/Ballynock Trapper(EVE)》

15 その他の呪文
4《神格の鋼/Steel of the Godhead(SHM)》
4《恐ろしい発見/Ghastly Discovery(SHM)》
4《至福の休息/Recumbent Bliss(EVE)》
3《消し去りの才覚/Banishing Knack(EVE)》

コモンデッキ博覧会シリーズ
デッキデザイナー:九印
2008/09/09

特徴

 このデッキはクリーチャーをタップするカードや攻撃できなくするカードを用いて相手の動きを封じつつ、回避能力を持つクリーチャーで本体を攻撃していく、攻撃的な面と防御的な面の2つを持ちます。
 相手が攻撃的であれば防御に回り、相手の動きが遅ければ攻撃していくという、どちらの状況にもうまく対応出来るのが特徴です。
 相手が遅いときにすぐ攻撃できるよう、クリーチャーは軽めのものが多く入っています。また、防御するためのカードしかなくて攻撃できないということがないように、防御するためのクリーチャーが入っています。これにより、防御専門のカードとは違い、防御しなくてよいときには攻撃することができます。
 しかし、お互いにクリーチャーが並ぶような複雑な状況になったときは、防御すべきか、攻撃すべきか、よく考える必要があります。

長所

 相手のクリーチャーを封じる手段がタップとエンチャントなので、タフネスの高さやクリーチャーの色といった制限がなく、あらゆるサイズのクリーチャーに対処できます。
 また、後から相手が別の強敵を出してきたときも、使いきりの除去とは違い、タップする相手を変えることで簡単に対処できます。
 白を含むカラーなので小型クリーチャーの性能がなかなかよく、序盤の展開力に優れます。相手の動きが遅いときは有利に働くでしょう。
 パーマネントに対処する手段としてバウンス呪文があるので、手詰まりになることが少なくなります。

短所

 クリーチャーのサイズが小さいので、軽い火力呪文などでも簡単に除去されてしまいます。単発の除去に対しては、どうしても除去されたくないクリーチャーをバウンスで手札に戻して回避したり、クリーチャーの数を並べることで対処しましょう。
 また、タップ、エンチャントによる封じ、バウンス呪文のどれを使っても相手のクリーチャーを完全に場から除去することができません。そのため、攻撃やブロックではなく、特殊能力を利用してくるクリーチャーが苦手となります。試合が長引けば長引くほどその影響を受けることになるので、早めに決着をつけるよう攻撃的に動くしかないでしょう。
 クリーチャーを多く展開しがちなので、全体除去には気をつけなければなりません。全体除去を使ってくるようなデッキはあまりクリーチャーを出してこないので、こちらも攻撃防御に必要な分を出したら残りは温存しておくとよいでしょう。

カード個別解説

《安寧砦の歩哨》
 序盤の攻撃役であり、アンタップ能力を使ったタフネス4の防御役でもあります。基本的には相手の展開が遅い時のアタッカーです。

《睡魔術師》
 相手のクリーチャーが1体ならこれを使ってほかのクリーチャーの攻撃を通すことができます。白青なので《シスルダウンの二人組》の強化にもなります。

《バリーノックの群勢》
 デッキに入っているすべてのクリーチャーは白いので、ほかにクリーチャーがいれば常に3/3先制攻撃です。攻撃にも防御にも役に立つでしょう。

《絹縛りのフェアリー》
 主にアンタップ能力で相手のクリーチャーの攻撃を封じる役割です。飛行を持つので比較的攻撃に参加して自身をタップすることができるでしょう。

《シスルダウンの二人組》
 《睡魔術師》《絹縛りのフェアリー》《神格の鋼》またはほかの《シスルダウンの二人組》をプレイすることで一時的に3/3飛行クリーチャーになれます。

《バリーノックのわな師》
 相手の手ごわいクリーチャーをタップすることで攻撃を封じたり、邪魔なブロッカーを寝かせることでこちらの攻撃を通したりできます。デッキのほとんどの呪文は白いので、1ターンに2体以上タップすることもできるでしょう。

《神格の鋼》
 このデッキの勝ち手段の1つです。《シスルダウンの二人組》につけることでブロックされない4/4絆魂ができあがります。《絹縛りのフェアリー》でもよいでしょう。

《恐ろしい発見》
 カードを引くことで欲しいカードをより早く手札に持ってくることができます。

《至福の休息》
 相手のクリーチャーを封じ込め、なおかつライフを継続的に得ることができる便利な防御カードです。

《消し去りの才覚》
 普通に使えば土地以外の困ったパーマネントをバウンスすることができます。《絹縛りのフェアリー》のようにアンタップ能力を持つクリーチャーに使えば、1ターンでマナのある限りたくさんのパーマネントを戻せる、勝ち手段になります。

プレイの指針

 相手のデッキの動きにもよりますが、おおむね2マナクリーチャー、3マナクリーチャーを展開して攻撃も防御もできるようにすることになります。
 攻めるつもりなら《絹縛りのフェアリー》は《シスルダウンの二人組》の後に出して、二人組を一時強化するように使ったほうがよいでしょう。逆に相手のほうが展開が早ければとにかく《至福の休息》や《絹縛りのフェアリー》で相手の動きを封じるようにしましょう。

 相手があまりクリーチャー除去を使ってこずに、殴り合いの勝負になった場合は《神格の鋼》が威力を発揮します。白青のクリーチャーにつければ確実に攻撃が通りますし、その分ライフを回復できるため、クリーチャー戦は圧倒的に有利になります。

 相手のほうが攻撃に勢いがあるなら、とにかく防御に徹しましょう。ライフが少しでも残っていれば《神格の鋼》で挽回が可能です。
 この場合、アンタップ能力を使うためにはタップする必要のある《絹縛りのフェアリー》にエンチャントすれば、確実に攻撃が通るため安全に自身をタップすることができます。

 《神格の鋼》をつけたクリーチャーを的確に除去されると試合は長引きます。その場合も守りを固め、マナが増えるのを待ちましょう。
 マナが十分増えたら、相手のターン終了ステップ中に《消し去りの才覚》を《絹縛りのフェアリー》や《安寧砦の歩哨》に使い、相手のクリーチャーを戻せるだけ戻します。そうすればこちらのターン、ずらりと並んだクリーチャーで一気に攻撃して相手のライフを0にすることができるでしょう。

デッキを強化するアンコモンカード

《禁固刑/Prison Term(SHM)》
 《至福の休息》とは違いライフは回復できませんが、相手がより強いクリーチャーを後から出してきてもつけかえることが出来ます。

《純視のメロウ/Puresight Merrow(SHM)》
 2マナで2/2、白青でアンタップ能力を持つため、《神格の鋼》とも《消し去りの才覚》とも相性がよい頼れるカードです。

《ちらつき鬼火/Flickerwisp(EVE)》
 相手の邪魔なクリーチャーを1ターンよけるだけなら《睡魔術師》と似たようなものですが、相手が使っているオーラをはがしたり、攻撃に参加した状態の味方クリーチャーをアンタップ状態で呼び戻したり、幅広い使い道があります。パワー3の飛行クリーチャーなので戦力としても優秀です。

《隠し場所の略奪者/Cache Raiders(EVE)》
 自分のパーマネントを戻す効果は《至福の休息》を付け直したり、《睡魔術師》を戻してまたプレイし毎ターン相手のクリーチャーを1体タップしつつ《シスルダウンの二人組》を強化する、という使い道があります。サイズも4/4と頼れます。


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